平成15年(西暦2003年)の共同研究

【糖尿病・血糖値改善効果】を鹿児島大学が確認!

福寿鉱泉水は、これまで長い間、皆様に親しまれて参りましたが、その間、体の調子が良くなった等お客様からうれしいお話を聞く事が度々ありました。
 そこでその効果を検証すべく、平成15年(西暦2003年)10月から鹿児島大学の食品機能化学講座の藤井教授(藤井研究室)と当社の間で共同研究が行われました。
 その研究において、福寿鉱泉水には血糖値改善効果がある事が実証され、その成果を藤井教授が「第59回日本栄養・食糧学会」にて学会発表され、マスコミに話題となりました。

藤井研究室とは

藤井研究室とは、正確には「鹿児島大学−農学部−生物資源化学科−食品機能化学講座」 の中の動物細胞工学研究室のことで、藤井教授、侯助教授の下、「食と健康」に関わる食品成分の新機能の追求を行っています。

詳細には、食品・飼料成分の構造と機能解析、それらの動物細胞と動物個体レベルでの栄養と機能評価並びに安全性評価を行い、生体機能の特徴を生かしつつ、遺伝子工学・細胞工学の手法を用いて健康の増進、病気の予防、老化の防止などを目標にした新しい食品機能の開発を目指しています。
博士課程5名、修士課程9名、学部生13名、企業研究員4名の大所帯ですが、農学部の中でも人気のある研究室で優秀な学生が入ってきています。

 

鹿児島大学研究者総覧(2004年1月)によると

職・氏名教授  藤井 信
所 属鹿児島大学 生物資源科学科 食品機能化学講座
学 位農学博士・九州大学・1987年1月
専門分野食品機能学、動物生化学、細胞生化学、生体防御学
研究テーマ・ガン抑制など生体防御能に対する食品の機能解析
・高血糖、高血圧など生活習慣病を防ぐ食品の機能解析
・動物細胞(培養細胞及び肝初代細胞)を用いた食品機能解析
キーワード食品機能、生体制御、抗ガン能、ナチュラルキラー、キラーT、高血糖抑制、高血圧抑制、ダイエット

鹿児島大学−農学部−生物資源化学科−食品機能化学講座のレポートを見る→(福寿鉱泉水の生理機能の検討:37kb

福寿鉱泉水の研究成果が報道された新聞記事の切り抜き



== 以下、『第59回日本栄養・食糧学会』発表の要旨 ==

■ 概要

糖尿病モデルマウス(KK-A、雄、5週齢)各10匹づつの群に、飲み水として「福寿鉱泉水」と「鹿児島市の水道水」をそれぞれ与えた場合の生理機能を比較した。

■ 計測項目

餌摂取量、飲水量、体重、血糖値(酸素電極法による)の時間的変化、酸化ヘモグロビン(HbA1c)の測定、その他

■ 主な実験結果

1. 血糖値の推移

血糖抑制効果

「水道水区」のマウスは、実験開始後、20日目頃より血糖値が大幅に増加し、高血糖状態を維持した。これに対し、「福寿鉱泉水区」は、14日~28日目にかけて大幅な低い値を示し、その後も「水道水区」に較べ、かなり強い抑制効果を示した。中でも21、35、42日目の血糖値は有意に低く、福寿鉱泉水は高血糖値の抑制効果があることが認められた。(DATA①参照)

 

2.糖化ヘモグロビン(HbA1c)の変化

糖化ヘモグロビン(HbA1c)

血糖値の値は日々時間により、また生体の調子(ストレスなど)により大きく変動する。そこで長期の血液性状のマーカーとして用いられる糖化ヘモグロビンの測定を行った。この測定は実験終了後に心臓より採決した血液を用いて行った。

「水道水区」のマウスは、HbA1cの値が約8.1%を示すのに対し「福寿鉱泉水区」は6.7%とかなり低い数値を示し、両者の間に有意性が認められた。(DATA②参照)

これらの値は実験期間の長期にわたって、「水道水区」は高血糖だったことを示すに対し、「福寿鉱泉水地区」は同期間かなりの程度において高血糖を抑制していることを示し、福寿鉱泉水の飲用が高血糖の抑制に有効であることを示している。

学会発表要旨の全文「鹿児島大学−農学部−生物資源化学科−食品機能化学講座のレポート」を見る→(福寿鉱泉水の生理機能の検討:37kb)

 
 チェック  
【糖尿病とは】
 糖尿病のうち、主なものは、自己免疫異常による膵臓のβ細胞が破壊されることで発病するⅠ型糖尿病と糖尿病患者の9割を占めるといわれるⅡ型糖尿病です。
 Ⅱ型糖尿病の特長は、膵臓からのインシュリン分泌が不足したり、効きにくくなったりして血糖値が上昇するもの。食事・運動・ストレスなどのライフスタイルの歪みが大きく関与している生活習慣病の一つです。
【糖化ヘモグロビンとは】
 糖化ヘモグロビンとは赤血球の中にあって酸素の運搬をしているヘモグロビンに血中の糖が結合した状態を総称したものでうす。
 ヘモグロビンと糖は一度結合すると離れなくなるため、糖化ヘモグロビンは赤血球の寿命が尽きるまで存在します。よって、高血糖が持続すると全ヘモグロビンに占める糖化ヘモグロビンの比率も増加することになります。
 糖化ヘモグロビンは、過去1~2ヶ月の血糖状態を反映するもので、とても有用な指標です。